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2009年10月21日

測設

ライカTPS705オートで測設【復元測量】をする場合、あるいは、分筆をする場合の注意点をあえて辛口で書かせていただきます。

測点に向かないであさってのの方向に向いてしまう。と言ったことがあろうかと思います。

それは、何故かというと、ジョブを同一にして、上書き保存したつもりが追加保存されているからなんです。

ということは、測点名が同一であった場合、座標値が2種類作成されてしまい、それを解消しようとすれば、同一測点名で採用する座標値を選択しなければなりません。

もっと簡単に言えば、ジョブ名を一端削除して、新規にジョブを作成して、そこに測設データなり、分筆データをパソコンから出力しなければなりません。

同一ジョブ名に追加していた場合、例えばP1=X -187420.221 Y 1234.112というデータが、10回入力されれば10個存在することになります。と同時に、同一点名で異なる座標値を入力した場合どちらも存在することになります。これがいけません。かといって点番でやっていく人もいるようですが、あくまで私は点名にこだわります。点名こそが王道であると私は思っていますから。そうで無い人はごめんチャイ。

毎回、ジョブを削除してから、座標の送出をしないと、古いデータがのこったままで、同じ測点名で複数の座標値が存在してしまいます。

なんとはなれば、いちいち座標値を確認してそれを選択すればそちらに向きますが、普通上書き保存でしょう。

追加保存なんかこちらには念頭にもありません。

したがって測設点あるいは分筆点にモーターによって向かない場合、一度ジョブを削除して必要なものだけを座標送出してトータルステーションに登録をして、現場に行きましょう。

ややこしくなりますからね。5000点は楽に保存できるみたいですが、この追加保存の法則を知らなければ、すぐに容量をオーバーしてしまいます。できれば追加保存ではなく、上書き保存にしてほしいと切に願います。

posted by 益田敏夫 at 23:33| トータルステーションの操作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

GPS観測の終焉か?

どうも、GPS観測がうまくいきません。衛星を15個ぐらい捕捉しているのに、L1,L2,(位相、コード)情報が入ってきません。

8月15日を境にして、このようなことが起こったようです。(ライカ社調べ)ライカ社の松本さん(松元さんかな?)にサポートして頂き、事なきをえました。この方はとても親切にかつ懇切丁寧にサポートしてくれますので、とても助かっています。

解決はできましたが、プログラム(ソフト)の変更を余儀なくされました。

このことについては、GPS衛星に何らかの変化があったことを伺わせます。

ライカ社では、他社のことまで把握していませんから、もしかしたら、他社でも同様の事態が起こっているのかも知れませんが、全く分かりません。

たしか、以前、カーナビが使用できない時期が来るかも知れないというニュースがありましたが、まさに、それに近いことが起こりました。

GPS観測は基本的には、アメリカの軍事衛星をタダで使用してカーナビや、測量にしようしている訳ですから、いつ何時、電波を暗号化されても文句はいえないのです。

よくやるんですよね。アメリカという国は、1日〜1週間とか試してみて、苦情が少なければ、さっさと仕様を変えてしまうなどということを。

私が住んでいる地域は、夜間飛行も可となっていますが、防衛施設局がさせているのか、一番苦情の来そうな時間帯に3時間ジェット機を飛ばして、何軒苦情がくるのか、2日ぐらいやったようです。

苦情が少なかったら、ドンドン攻め込んできます。

なんと古典的な実験、シュミレーションでしょうか?

古いタイプのGPS受信機は、この8月15日の変化に対応できているのでしょうか?ソリューゾンズやソキアなど対応が出来ているのかは不明であります。

いずれ、受信出来なくなっても、文句が言えない事は確かですし、有料化されても何も文句は言えません。そこのところをよく理解してGPS受信機は使用すべきで、中、長期的に見れば、ほんの一瞬のサービスであったと位置付けられても、不思議ではありません。

なにせ他人様の人工衛星を無断かつタダで使用させてもらっているのですから。


タグ:GPS
posted by 益田敏夫 at 23:35| GPSの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

後視取付無し測量

後視取付無し測量というものが確か平成7年頃から認められたようですが、厳密網平均計算か、簡易網平均計算のソフトを使用してやるしかないのかな?

単路線にも確か後視取付無しの計算が出来たはずなのですが、私は今日まではうまく計算出来ませんでした。

精度1/8とかになっていましたから。厳密網平均計算の場合、器械高の入力を1p間違えた場合、おかしくなるので、その場合は、器械高を0として単路線で計算をやりなおしていました。

再測はとても大変なのでいたしかたない事です。ではどおして精度1/8になったり、座標の閉合差が25メートルとなるのか不思議だったのですが、やっと答えが見つかりました。

それは、測量ソフトの持っているバグが原因でした。ここでは当分の間、明らかにしませんが、たぶんバグの存在すらメーカーには分からないと思います。

私が数十回いや100回以上やってみてマグレでうまくいったことですから、もちろん書き留めておきましたので次回からは問題なく出来ると思います。新点を後視点として観測するというのは、有りです。つまり、新点を後視点として、観測して、また、新点は新点として観測するのですが、鉛直角は観測されますから、投影補正は出来るわけです。このことは、自分自身で編み出したことですが、すでにネット上には周知の事実として記載されていました。今日確認しました。

インチキではありませんよ。5年前からそのように出来ると判断していましたから。ただし、自動視準には少し馴染まないと思い、器械高0で水平になっていないものを定数点として採用していましたが、完全に目視でやる場合はこれが手間を省く最前の方法です。今でもそう確信しています。

既知点が2点あれば、結合計算が出来るのですから、とても楽なんです。座標の閉合差はよほどのことがないかぎり、1p未満です。(普通2〜3ミリに収まるんですが、高低差の激しいところは経験的に1pぐらいは誤差が出るようです。私はこれが2回目なんですか゛。)それが厳密網平均計算を使用しなくてできるのなら誰も厳密網平均計算のソフトは買わないような気がします。

それも器械高については0と入力しても出来てしまいますから。バグの原因については、当分公表しません。もし、厳密網平均計算のソフト無しに後視取付無しが普通に出来るという人がいるのならとても尊敬します。サポートを受けてもほとんど分かりませんからね。このバグについては。私は経費の軽減のため2年前からサポートは受けていませんでしたが、ラッキーなことに分かってしまったんですね。このバグについて。

いかがでしょうか、そのバグさえ解消されれば、非常に簡単に後視取付無しが実現できます。おまけに器械高やミラー高も必要ありません。

同じ観測方程式を使用していても、これだけの違いがあるんですね。現在は厳密網や簡易網やただ単に単路線についてもすべて観測方程式が使われています。ただ計算方法が違うだけです。もし、その違いを研究してみたいなら、厳密網のソフトを購入して研究してみて下さい。私は購入しましたから、違いがよくわかります。

1円たりとも支払わずして、違いを知りたいという考えは少しは分かりますが、不可能です。インターネットで検索してみて下さい。ほとんど文献は存在していません。無料で情報を仕入れたいというのは分からないことはありませんが、有料サポートを受け尚かつ自分で発見したことをタダで人に教えるほど世の中甘くは無いのです。私がこういう点を改善してほしいと言っても未だにバグが残っている事項は存在しています。あまり人に期待しないで自力でバグを見つけて自力で対応した方がよほど確かです。もし出来るのならやってごらんさんせ。



posted by 益田敏夫 at 19:23| 測量ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

ラスベク変換

ラスベク変換というソフトがあります。ラスターデータをベクトルデータに変換するものです。

困ったことに、14条地図が数枚に別れている場合、そこに折れ点ができてしまいます。

定規をあててみましょう。もし、折れ点がなければ一直線です。必ず、定規を当ててみましょう。これは、申請地が1枚の14条地図に書かれていた場合もです。

スキャナーで折れ点を探す場合でも定規を使用してここが折れているというということは事前にピックアップするのが通常です。これをせずして、デジタイザーで座標を読み取らせるのは最悪なんです。

折れ点はありますね。しかし、ラスベク変換というソフトを使った場合折れ点が無いにもかかわらず、そこが折れているということになってしまいます。実際の話、1直線として地籍調査されている(図解法ですから定規をあててチェックすることが最重要課題です。)

1直線の地図の終わりと始めが5p折れているかのように出てきますが、定規を当てて見てみると折れ点は存在しません。

これはラスベク変換の特有のことであって、1直線として地籍調査されたものをわざわざ折れ点があるとして考えてはいけません。

かといって定規を使用せずして、いかにも1直線と見えるものが本当は、数点折れていたという場合もありますから、定規によって判断しましょう。

つまり、役所のラスベク変換後の面積は非常に正しいけれども、1筆について100点の折れ点があると言うような調査は当時はしていないはずです。

どちらかというと、たった20メートルの間に現況は1メートル単位で折れ点があるのだが、全体の現況や公図から判断して、1直線として判断されたものは1直線です。

posted by 益田敏夫 at 00:45| 測量ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

基線解析の基礎知識

日本測量協会発行の「基線解析の基礎知識」という本は現在、絶版となっています。

私のGPSはライカ社製です。分からないことがあればサポートを受けます。現在のサポートをして下さっている人はとても丁寧に教えてくれます。

本日もサポートを受けたのですが、内容はどういったことかと言うと、できるだけ正確に座標値を出したいのでそういった場合、人工衛星の数が少ない時間帯の観測データを削除して良い座標値を出すことが可能か?

といったものですが、その人はいとも簡単に「位置精度がo以下になっているのですよ。」と教えていただきました。これを即座に判断した私の見解は、なるほど、0.3oの位置精度であるならば、いくら条件の悪いデータを削除たところでXY座標値には、1oの違いも出てこないなと思いました。

トータルステーションの距離にしても、oから下があって四捨五入か何かしている可能性があります。私の観測の精度良さから福井コンピュータのサポートの人からその座標値を目指したように観測数値をいじくってはいけません。と言われたことがあります。しかし、あれは生データそのものなんですよ。

ライカ社のTSには器械高を正確に測る器具と専用メジャーがありますから、他社にはこんな器具はありませんから、どうしているのかなと見ていたら、片方の足でメジャーを引っかけて、おおかたのp単位でしか確実とはいえない数値を入力しているようです。

o単位でハッキリクッキリ分かるものは私の知る限りライカ社のTSしか存在しません。たまたま、器械高の入力をたった1p間違えたため、たった10メートルの距離の座標値がおかしくなったんです。

基本ソフトに付いている単路線の計算はやはり観測方程式を使用していますが、計算方法が違うため、器械高を−100メートルにしても影響は無いようですが、厳密網平均計算においては、たった1pが水平距離に与える影響は多大なものがあります。

話を元に戻しますが、結論として、GPS基準点をトータルステーションで結合させてその閉合差が期待していたものとかけ離れていた場合、測点を変更してもう一度観測すべきであると思いました。いくらがんばって同一地点で観測したところで、マルチパスやサイクルスリップは免れませんし、根本的な解決方法は、条件の良い場所で観測することです。

ライカ社のサポートの方ありがとうございました。もし間違えていたらすみませんが、TSの対回観測で、制限をオーバーしました。という表示がされていたものを、計算方法をソフトから改善することによって、スイスのライカ本社で表彰された方の声によく似ていらっしゃいましたがその方なのでしょうか?もしそうならば、全世界に販売されていたTSの問題点を一挙に解決したことになりますね。原因は今ではハッキリ分かりますが、まさかそこが?と言ったことです。

これは観測手簿を手計算でしている人でなければ分からなかったことです。ライカ社の救世主みたいな人です。ちょっと大げさかも知れませんが、制限をオーバーしましたという表示が必ず出ていましたので、これは自動視準はあきらめて、手動でしようかと思い始めていたときにソフトの変更ができるし、原因はほぼそれに間違いないとの情報をタイムリーで頂き、そして、すぐにソフトをバージョンアップしたことにより、私の悩みの種はなくなりました。

TSだけではなく、GPSにも対応していただけるとはありがたいですね。


posted by 益田敏夫 at 23:23| GPSの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

仮想基準点

なにやら、携帯電話を使用して、GPSの座標値をたった数十秒で求められることが出来るようですが、その精度はいかがなものでしょうか?

私は、RTKはやらない事にしています。何故かというと、その信頼性に若干の疑問があるからです。

確か、阪神淡路大震災のときには、RTKにより素早く復興することに貢献したようですが、早ければ良いとするべきかは少し疑問に思います。

人工衛星の時間の経過による整数値バイアスの決定方法については、これに勝るものは、無いと今でも考えています。わずか数十秒で出てくる座標値といったらRTKの形を変えた物でしかないと思われます。

すなわち人工衛星の時間の経過による整数値バイアスの決定ではなくて、人工衛星の数を沢山参照して、座標値を算出するものとしか考えようがなくこの変化形に相違ないと思います。

ここで「それの何が悪い」と考える人がいると思いますが、境界点を算出する分にはいいのかも知れませんが、それを1級〜2級基準点と称して細部測量を行うことに非常に危機感があります。

軌道を外れて飛んでいる人工衛星は多いんです。それに、マルチパスについても、よく選点しておこなわなければ、アントニオ猪木みたいに、「勇気があれば何でも出来る」みたいな、発想はしてほしくありません。あまりにも簡便すぎるがゆえに素人みたいな人に任せるのも危険です。

円形気泡管が70pの高さにつけてあって、毎回チェックしても必ず5ミリは違っていますから、ポールが約2メートルとして単純計算しても1.5pは毎回おかしくなっている可能性はあります。大体手で持っているような水平の出し方では、境界点はどうか知りませんが、基準点を出したらいかんのではないでしょうか。

少なくとも三脚を使用するとかいう事でないと、ちょっと手元がふらついた瞬間に観測されてしまう可能性もありますから。


タグ:測量 GPS
posted by 益田敏夫 at 21:55| GPSの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

測量の順番

皆さんのご覧になりたいであろう、お気に入りリンクを2つ追加しました。GPS
に関すること1点と最新のトータルステーションの性能は斯くあるべきという基準みたいなものです。


14条地図のある地域での測量の順序は、通常

1.基準点測量
2.復元測量
3.立会
4.スケールを使用しての手動による現況に合わせる調整(較差(こうさ)の範囲内)
5.再度の立会
6.確定測量

という順番が一般的なオーソドックスなものですが、

1.現況測量
2.基準点測量
3.パソコンによる復元点の検討(較差(こうさ)の範囲内)
4.復元測量
5.立会
6.確定測量

という事もできます。

手間のかかる方法は教授されましたが、これの進化形は私独自のものです。

日本で私が初めてやった測量のテクニックについては、5つは間違いなくあります。三脚に土嚢袋によらないで、鉛をかませるとか、さらに鉛は購入しよう。そうしたら、コンパネをアスファルトに打設してアスファルトの沈下による影響を抑える。とか下げ振り無しで、なおかつ、トータルステーションの転倒の可能性を排除した別次元の金尺を使用した整致の仕方。三脚の整致のやり方にL字の金尺を使用するとか、などなど、もう一つGPS観測において、新点間に誤差配布されない基線解析の方法、おっとこれに関しては半年後に書く予定です。ここに新たに座標値無しで現況測量をしてしまう方法も加わりました。

もし以前からやっておられた方が居られましたら、すみませんでした。

つまり、器械点に鋲を打ち、後視点に鋲を打った段階で、即座に現況測量や分筆点がはっきりしている場合、鋲に座標値が無くても、観測できます。というかやりましょう。同じ場所に器械を据える回数の節約になります。立会は、調整後のもので必ず行いましょう。2度手間になります。手順は同じ6つでも作業量が違います。時間短縮になります。なにせ立会が1回で終了しますから。

この位置ならば、隣接者と申請者には、絶対に依存は無いという測設をすれば良いのです。そのための現況測量です。

私は、基準点測量をしながら同時に、現況測量をしています。ただし、集中力をもってやって下さい。プリズム定数もその都度変更しなければなりませんし、ジョブも変更しなければなりません。

同一ジョブで一括して観測した場合、不必要な観測データを削除すれば、複数のジョブで観測したことになります。

ただし、手簿計算まででそこから先に進めませんが、後から基準点測量をして、その座標値をはめこめば、OKです。その後観測手簿から後の計算をすればよいのですから。いらない外業をする必要はありません。その後は、内業で済むことです。

ただし、器械点が変わる都度、ジョブは新しく作って下さいね。このことは、GPS観測が遅れることがあった場合でも、それに先んじて、現況測量ができるということです。

復元測量が現況測量より後になっているのは、まず現況を観測した後、パソコン上で、それを表示しておいて、次に、14条地図の読み取り座標値を表示して、復元測量の妥当な位置決めをするためです。

いきなり復元測量をしてそれから現況との妥当性を勘案するのは、2度手間です。さらには、3度手間、4度手間になっている場合がよくあります。

こういうやり方をしている人がなんと多いことでしょうか。一度自分流から脱却してみても良いのではないでしょうか。

捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。とは正にこの事だと思います。これ以上の良い記事は1年後ぐらいに期待してください。                                 


posted by 益田敏夫 at 21:41| 測量の仕方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

トータルステーションを水平に立てるには

どうやっても、トータルステーションが水平に立たない人はいると思いますが、ここに説明する事柄は、どんな本にも書いてありませんし、私自身が人から教えてもらった事柄ではありません。

正に、自力で開発して、実践している方法です。

1.jpg

直線となっている操作パネルから下に見える整準ネジの根元が左右均等になって見える状態 これが、整準ネジに対して平行ということです。大体とか、大方とかいったものではありません。ジャストこの状態でないといくらあがいてもだめなんです。もっと正確にするには、整準ネジの根元がほんの少し見える状態がベストです。これは目の位置を高くしたり低くしたりして、斜めから見るのではなく正面から見てこうなっている必要があります。

現在のトータルステーションただ単に平行に合わせるだけで3つの整準ネジを回して合わせます。

ドンピシャリこの状態(平行)になっていなければ、どちらに向けてもトータルステーションが水平であるという、状態には、絶対にならないのです。このことを知らずして、ぶっ続けで1時間悪戦苦闘しても水平になりません。整準ネジに対して、直線を合わせるということがキモということです。

ですから、私は、1素子には操作パネルのような直線が無いので(円形)、水平に整置することはできません。こんなしろものは、大体とか、大方、しかできません。というか整準ネジに対して平行にすることはどう考えても、ほとんど不可能です。

ですから、私は、1素子を整置する場合にもトータルステーションで整置しています。ライカ社製の1素子には、気泡管なしのものもありますし、GPS用のものには気泡管は付いていません。ほとんど不可能だということをメーカーもよく知っているから付けていても役に立たない無用の長物は付けないという考え方には共感します。整準台に円形気泡管は付いていますが、これによって水平にするのではありません。あくまで、トータルステーションに付いている円形気泡管みたいなものですから、大体の目安として三脚の伸縮と整準ネジの調整ようであって、最終的には、内蔵されているコンペンセーターによるディスプレー表示によって、水平をだしていきます。

棒気泡管の難しいところは、気泡管感度が良いと、ジワジワと気泡が動き続けて、止まる気配が無い所です。5分待ってもまだ動いていることもあります。目のよく見える人は、止まっているように見えるものが、ジワジワ動き続けているのがはっきりと見えます。これは、下げ振りがいつまでもブラブラと動いて一向に止まる気配を見せないのとよく似ています。5分も待っていられないので、私はカナジャクを使用して、致心をしています。ライカ社製の三脚には、下げ振り用の金具は全く付いていません。とても合理的な考え方です。

これを知らなかった人は1素子を整置する場合にもトータルステーションで整置するということを実践してみて下さい。2分もあれば出来ますよ。水平にならない場合セルフキャリブレーションを行います。そうすれば180度回転させて、裏側の操作パネルでも水平になっているはずです。慎重な人は360度どちらに向けても水平であることを確認して下さい。ただ三脚の足もとに立つと影響がありますから、足もと近くには立たない方がよいです。

私のパターンはまずこれを行い、次にピンポールの円形気泡管の調整をします。毎日5ミリは狂っていますから、これを6角レンチで調整してから測量を開始します。前日に合わせていても観測直前に確認するとかならず約5ミリは狂っています。

トータルステーションを水平に立てる、ピンポールが垂直に立つこれが最低限の必要十分条件であると考えています。そこから先のことは応用ですが、必要十分条件を満たしてからのことですから、知らなかった人はとにかく実践して下さい。

タグ:測量 三脚 水平
posted by 益田敏夫 at 21:00| 三脚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

記簿計算のやり方

記簿計算のやり方には、コツというか、ここは押さえておかなければならない所があります。

再計算したら1ミリ〜2ミリ測点の座標値が変わった経験がどの人にもあるかと思います。

それは、既知点は2点まで使用して、3点、4点使用しないことです。観測した結果を一挙に入力した場合、平均ジオイド高や平均縮尺係数は2点で計算しなければなりません。基本ソフトでは、単路線しか組めません。1つの計算書で1路線です。網を組むことの出来るソフトは簡易網とか厳密網のオプションソフトを購入しなければできません。

1つの計算書で複数の路線計算を一挙に計算とするとおかしくなります。

それはそうなんです。距離の補正計算は、既知点から既知点まで行いますが、その2つの既知点の平均ジオイド高(平均標高)に異なる既知点のものが入り込めば、距離は正しく計算されません。

基本2点です。(取り付け点のジオイド高も使用しない。)

困ったことに3点、4点使用しても計算できてしまいます。例えば平均ジオイド高などは、傾斜のある2点を結合トラバースなどするときに、距離の補正計算をしますが、ここに全く関係のない既知点が入り込み、平均された場合、おかしなことになるのは、想像できるとおもいます。

広範囲の測量をしている場合。記簿計算は必ず2点を使用しておこないましょう。基本ソフトはそのように出来ていますから、面倒でも2点ずつ行わないといっぺんに出来るといって一発で全ての既知点の平均標高(平均ジオイド高)や複数の単路線を計算するからおかしくなります。

投影補正がおかしくなります。

posted by 益田敏夫 at 10:40| 測量って何だろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

なぜ用地測量は0.5対回なのか

なぜ用地測量は0.5対回なのか、1対回でも2対回でも出来るのに?

13.jpg

14.jpg

これが本日の成果です。

これが前提となっていわゆる用地測量、境界点測量をすることになります。立会の結果同意が得られれば、確定測量をすることになります。

どうして作業規程の確定測量が0.5対回なのでしょうか?

しょせんピンポールは円形気泡管で合わせるし、なによりピンポールが立たない場所はオフセット観測しなければなりません。

ピンポールが立つ場所でもこのオフセット観測が基本ですから、角度はピンポールの石突きに合わせ、距離は垂直に上に上げてプリズムに合わせます。これが基本です。

ただし、自動視準は、ATRをオフにして観測することもあります。ATRがオンになっていたらどうしてもプリズム中心で側角してしまうからです。わかりにくいとは思いますが、ライカ社のプリズムはトータルステーションに正対させなくても、中心が変わることはありません。

ですから、辛うじて中心が見えれば、何の問題もなく観測ができます。
正対とは言いますが、人間の感覚では、分からないぐらいの所があります。

これは私がトータルステーションを購入して約1年間練習して、なおかつ、実務でも通用するにはどうしたらよいか、試行錯誤して自分なりのパターンを摸索した結果のことです。

ピンポールで基準点測量は出来ないことはないですが、1素子を使用するのが基本です。ピンポールで基準点測量はすべきではありません。3つ理由があります。

1.円形気泡管では、垂直に立たない。
2.ピンポールの向きを変えれば気泡が動く。(それを正しくすれば、距離に影響がある。)
3.目に付きにくいので交通事故に合いやすい。

作業規程では、前述のオフセット観測が入り込む可能性があるから0.5対回としていると考えられます。

1対回観測できるのであれば1対回観測したほうが、水平角の誤差はなくなりますから。

このオフセット観測ですが、プリズムをピンポールから外して、アタッチメントなどを付けて観測する場合があります。

その場合ライカの−17ミリのプリズム常数は+20ミリになりますのでご注意下さい。ライカのGPR111はピンポールとして石突きだけくっつけていた場合のミラー高ま0.135です。これを外して使用する場合、アタッチメントはありません。

ミラーの後ろにくっついているゴムのキャップを外せば先のとがったものが現れますから、それを測点にくっつけて観測する事になります。

後視点を取り付けて、正、正、正、正、反、反、反、反という観測はしません。自動視準では、観測開始の時点で、セルフキャリブレイションをしっかりやっていれば、1測点について1正、反観測をしても問題はありません。

全点ピンポールで観測できる場合は、1対回観測をしましょう。間にオフセット観測が入る場合は、1測点について正、反観測をしていますから、これも問題はないと思います。ある測点だけをATRをオフにして観測するには、このやり方しかできません。

ここに1測点1対回観測の利点があるのです。自動視準ではない人は私にはよくわかりませんので保証はできません。観測手簿なしでも、反の時に1点ぬかしたとかいったことはなくなります。

360度プリズムを使用すれば2については、影響はありませんが、1つ13万円以上しますから、1素子についても、1つ15万円以上します。そう考えたら、1素子を購入すべきですね。

旧調査測量実施要領の第69条によれば「多角測量は、4級以上の基準点を既知点とする単路線方式を原則とするが、やむを得ない事情があるときは、辺長100m以内、多角点2点以内の開放多角方式、又は辺長200m以内、多角点10点以内の同一既知点に閉合する単位多角方式より行うことができる。」とされています。

閉合トラバースを延々とやっても良いというわけではありません。開放トラバースも100mが限界です。ということはおおむね、半径100mが限界ということになります。

それ以上は、結合トラバースということです。私のΣSは187.569メートルですからこの範囲に入っています。これは、観測の前にこれに入るであろうと予測して観測したものです。少しぐらいはオーハーバーしても影響はないのでしょうが、延々と1000メートルとか2000メートルとか閉合トラバースはやるものではありません。

オープントラバースにしても100メートルまでです。このような制限があるということを知っておいて下さいね。何でも有りというわけではありませんから。単路線の結合トラバースにしても、3級基準点でのΣSは1000メートル以下、4級基準点でのΣSは500メートル以下、です。

posted by 益田敏夫 at 19:20| 作業規程 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする