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2009年06月27日

測量の順番

皆さんのご覧になりたいであろう、お気に入りリンクを2つ追加しました。GPS
に関すること1点と最新のトータルステーションの性能は斯くあるべきという基準みたいなものです。


14条地図のある地域での測量の順序は、通常

1.基準点測量
2.復元測量
3.立会
4.スケールを使用しての手動による現況に合わせる調整(較差(こうさ)の範囲内)
5.再度の立会
6.確定測量

という順番が一般的なオーソドックスなものですが、

1.現況測量
2.基準点測量
3.パソコンによる復元点の検討(較差(こうさ)の範囲内)
4.復元測量
5.立会
6.確定測量

という事もできます。

手間のかかる方法は教授されましたが、これの進化形は私独自のものです。

日本で私が初めてやった測量のテクニックについては、5つは間違いなくあります。三脚に土嚢袋によらないで、鉛をかませるとか、さらに鉛は購入しよう。そうしたら、コンパネをアスファルトに打設してアスファルトの沈下による影響を抑える。とか下げ振り無しで、なおかつ、トータルステーションの転倒の可能性を排除した別次元の金尺を使用した整致の仕方。三脚の整致のやり方にL字の金尺を使用するとか、などなど、もう一つGPS観測において、新点間に誤差配布されない基線解析の方法、おっとこれに関しては半年後に書く予定です。ここに新たに座標値無しで現況測量をしてしまう方法も加わりました。

もし以前からやっておられた方が居られましたら、すみませんでした。

つまり、器械点に鋲を打ち、後視点に鋲を打った段階で、即座に現況測量や分筆点がはっきりしている場合、鋲に座標値が無くても、観測できます。というかやりましょう。同じ場所に器械を据える回数の節約になります。立会は、調整後のもので必ず行いましょう。2度手間になります。手順は同じ6つでも作業量が違います。時間短縮になります。なにせ立会が1回で終了しますから。

この位置ならば、隣接者と申請者には、絶対に依存は無いという測設をすれば良いのです。そのための現況測量です。

私は、基準点測量をしながら同時に、現況測量をしています。ただし、集中力をもってやって下さい。プリズム定数もその都度変更しなければなりませんし、ジョブも変更しなければなりません。

同一ジョブで一括して観測した場合、不必要な観測データを削除すれば、複数のジョブで観測したことになります。

ただし、手簿計算まででそこから先に進めませんが、後から基準点測量をして、その座標値をはめこめば、OKです。その後観測手簿から後の計算をすればよいのですから。いらない外業をする必要はありません。その後は、内業で済むことです。

ただし、器械点が変わる都度、ジョブは新しく作って下さいね。このことは、GPS観測が遅れることがあった場合でも、それに先んじて、現況測量ができるということです。

復元測量が現況測量より後になっているのは、まず現況を観測した後、パソコン上で、それを表示しておいて、次に、14条地図の読み取り座標値を表示して、復元測量の妥当な位置決めをするためです。

いきなり復元測量をしてそれから現況との妥当性を勘案するのは、2度手間です。さらには、3度手間、4度手間になっている場合がよくあります。

こういうやり方をしている人がなんと多いことでしょうか。一度自分流から脱却してみても良いのではないでしょうか。

捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。とは正にこの事だと思います。これ以上の良い記事は1年後ぐらいに期待してください。                                 


posted by 益田敏夫 at 21:41| 測量の仕方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

トータルステーションを水平に立てるには

どうやっても、トータルステーションが水平に立たない人はいると思いますが、ここに説明する事柄は、どんな本にも書いてありませんし、私自身が人から教えてもらった事柄ではありません。

正に、自力で開発して、実践している方法です。

1.jpg

直線となっている操作パネルから下に見える整準ネジの根元が左右均等になって見える状態 これが、整準ネジに対して平行ということです。大体とか、大方とかいったものではありません。ジャストこの状態でないといくらあがいてもだめなんです。もっと正確にするには、整準ネジの根元がほんの少し見える状態がベストです。これは目の位置を高くしたり低くしたりして、斜めから見るのではなく正面から見てこうなっている必要があります。

現在のトータルステーションただ単に平行に合わせるだけで3つの整準ネジを回して合わせます。

ドンピシャリこの状態(平行)になっていなければ、どちらに向けてもトータルステーションが水平であるという、状態には、絶対にならないのです。このことを知らずして、ぶっ続けで1時間悪戦苦闘しても水平になりません。整準ネジに対して、直線を合わせるということがキモということです。

ですから、私は、1素子には操作パネルのような直線が無いので(円形)、水平に整置することはできません。こんなしろものは、大体とか、大方、しかできません。というか整準ネジに対して平行にすることはどう考えても、ほとんど不可能です。

ですから、私は、1素子を整置する場合にもトータルステーションで整置しています。ライカ社製の1素子には、気泡管なしのものもありますし、GPS用のものには気泡管は付いていません。ほとんど不可能だということをメーカーもよく知っているから付けていても役に立たない無用の長物は付けないという考え方には共感します。整準台に円形気泡管は付いていますが、これによって水平にするのではありません。あくまで、トータルステーションに付いている円形気泡管みたいなものですから、大体の目安として三脚の伸縮と整準ネジの調整ようであって、最終的には、内蔵されているコンペンセーターによるディスプレー表示によって、水平をだしていきます。

棒気泡管の難しいところは、気泡管感度が良いと、ジワジワと気泡が動き続けて、止まる気配が無い所です。5分待ってもまだ動いていることもあります。目のよく見える人は、止まっているように見えるものが、ジワジワ動き続けているのがはっきりと見えます。これは、下げ振りがいつまでもブラブラと動いて一向に止まる気配を見せないのとよく似ています。5分も待っていられないので、私はカナジャクを使用して、致心をしています。ライカ社製の三脚には、下げ振り用の金具は全く付いていません。とても合理的な考え方です。

これを知らなかった人は1素子を整置する場合にもトータルステーションで整置するということを実践してみて下さい。2分もあれば出来ますよ。水平にならない場合セルフキャリブレーションを行います。そうすれば180度回転させて、裏側の操作パネルでも水平になっているはずです。慎重な人は360度どちらに向けても水平であることを確認して下さい。ただ三脚の足もとに立つと影響がありますから、足もと近くには立たない方がよいです。

私のパターンはまずこれを行い、次にピンポールの円形気泡管の調整をします。毎日5ミリは狂っていますから、これを6角レンチで調整してから測量を開始します。前日に合わせていても観測直前に確認するとかならず約5ミリは狂っています。

トータルステーションを水平に立てる、ピンポールが垂直に立つこれが最低限の必要十分条件であると考えています。そこから先のことは応用ですが、必要十分条件を満たしてからのことですから、知らなかった人はとにかく実践して下さい。

タグ:測量 三脚 水平
posted by 益田敏夫 at 21:00| 三脚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

記簿計算のやり方

記簿計算のやり方には、コツというか、ここは押さえておかなければならない所があります。

再計算したら1ミリ〜2ミリ測点の座標値が変わった経験がどの人にもあるかと思います。

それは、既知点は2点まで使用して、3点、4点使用しないことです。観測した結果を一挙に入力した場合、平均ジオイド高や平均縮尺係数は2点で計算しなければなりません。基本ソフトでは、単路線しか組めません。1つの計算書で1路線です。網を組むことの出来るソフトは簡易網とか厳密網のオプションソフトを購入しなければできません。

1つの計算書で複数の路線計算を一挙に計算とするとおかしくなります。

それはそうなんです。距離の補正計算は、既知点から既知点まで行いますが、その2つの既知点の平均ジオイド高(平均標高)に異なる既知点のものが入り込めば、距離は正しく計算されません。

基本2点です。(取り付け点のジオイド高も使用しない。)

困ったことに3点、4点使用しても計算できてしまいます。例えば平均ジオイド高などは、傾斜のある2点を結合トラバースなどするときに、距離の補正計算をしますが、ここに全く関係のない既知点が入り込み、平均された場合、おかしなことになるのは、想像できるとおもいます。

広範囲の測量をしている場合。記簿計算は必ず2点を使用しておこないましょう。基本ソフトはそのように出来ていますから、面倒でも2点ずつ行わないといっぺんに出来るといって一発で全ての既知点の平均標高(平均ジオイド高)や複数の単路線を計算するからおかしくなります。

投影補正がおかしくなります。

posted by 益田敏夫 at 10:40| 測量って何だろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

なぜ用地測量は0.5対回なのか

なぜ用地測量は0.5対回なのか、1対回でも2対回でも出来るのに?

13.jpg

14.jpg

これが本日の成果です。

これが前提となっていわゆる用地測量、境界点測量をすることになります。立会の結果同意が得られれば、確定測量をすることになります。

どうして作業規程の確定測量が0.5対回なのでしょうか?

しょせんピンポールは円形気泡管で合わせるし、なによりピンポールが立たない場所はオフセット観測しなければなりません。

ピンポールが立つ場所でもこのオフセット観測が基本ですから、角度はピンポールの石突きに合わせ、距離は垂直に上に上げてプリズムに合わせます。これが基本です。

ただし、自動視準は、ATRをオフにして観測することもあります。ATRがオンになっていたらどうしてもプリズム中心で側角してしまうからです。わかりにくいとは思いますが、ライカ社のプリズムはトータルステーションに正対させなくても、中心が変わることはありません。

ですから、辛うじて中心が見えれば、何の問題もなく観測ができます。
正対とは言いますが、人間の感覚では、分からないぐらいの所があります。

これは私がトータルステーションを購入して約1年間練習して、なおかつ、実務でも通用するにはどうしたらよいか、試行錯誤して自分なりのパターンを摸索した結果のことです。

ピンポールで基準点測量は出来ないことはないですが、1素子を使用するのが基本です。ピンポールで基準点測量はすべきではありません。3つ理由があります。

1.円形気泡管では、垂直に立たない。
2.ピンポールの向きを変えれば気泡が動く。(それを正しくすれば、距離に影響がある。)
3.目に付きにくいので交通事故に合いやすい。

作業規程では、前述のオフセット観測が入り込む可能性があるから0.5対回としていると考えられます。

1対回観測できるのであれば1対回観測したほうが、水平角の誤差はなくなりますから。

このオフセット観測ですが、プリズムをピンポールから外して、アタッチメントなどを付けて観測する場合があります。

その場合ライカの−17ミリのプリズム常数は+20ミリになりますのでご注意下さい。ライカのGPR111はピンポールとして石突きだけくっつけていた場合のミラー高ま0.135です。これを外して使用する場合、アタッチメントはありません。

ミラーの後ろにくっついているゴムのキャップを外せば先のとがったものが現れますから、それを測点にくっつけて観測する事になります。

後視点を取り付けて、正、正、正、正、反、反、反、反という観測はしません。自動視準では、観測開始の時点で、セルフキャリブレイションをしっかりやっていれば、1測点について1正、反観測をしても問題はありません。

全点ピンポールで観測できる場合は、1対回観測をしましょう。間にオフセット観測が入る場合は、1測点について正、反観測をしていますから、これも問題はないと思います。ある測点だけをATRをオフにして観測するには、このやり方しかできません。

ここに1測点1対回観測の利点があるのです。自動視準ではない人は私にはよくわかりませんので保証はできません。観測手簿なしでも、反の時に1点ぬかしたとかいったことはなくなります。

360度プリズムを使用すれば2については、影響はありませんが、1つ13万円以上しますから、1素子についても、1つ15万円以上します。そう考えたら、1素子を購入すべきですね。

旧調査測量実施要領の第69条によれば「多角測量は、4級以上の基準点を既知点とする単路線方式を原則とするが、やむを得ない事情があるときは、辺長100m以内、多角点2点以内の開放多角方式、又は辺長200m以内、多角点10点以内の同一既知点に閉合する単位多角方式より行うことができる。」とされています。

閉合トラバースを延々とやっても良いというわけではありません。開放トラバースも100mが限界です。ということはおおむね、半径100mが限界ということになります。

それ以上は、結合トラバースということです。私のΣSは187.569メートルですからこの範囲に入っています。これは、観測の前にこれに入るであろうと予測して観測したものです。少しぐらいはオーハーバーしても影響はないのでしょうが、延々と1000メートルとか2000メートルとか閉合トラバースはやるものではありません。

オープントラバースにしても100メートルまでです。このような制限があるということを知っておいて下さいね。何でも有りというわけではありませんから。単路線の結合トラバースにしても、3級基準点でのΣSは1000メートル以下、4級基準点でのΣSは500メートル以下、です。

posted by 益田敏夫 at 19:20| 作業規程 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月23日

ジオイドファイルとは何?

ジオイドファイルとは何でしょうか?

日本地図センターで販売しているものですが、そもそもの始まりは、世界測地系が導入されたことに起因します。

昔は、標高は平均海面からの高さ(今でも標高はこのように表示されます。)でよかったのですが、楕円体高という概念が、世界測地系では必要不可欠となります。

日本測地系と世界測地系の違いは、平行移動だけではなく、H座標の概念までも変わってきます。ジオイドとは、仮想球面で、何種類かありますが、日本ではWGS(GRS80)とかJGDとかです。地球の半径がベッセル楕円体に比べて約1000メートル違います。ジオイドファイルとは投影補正のために必要なものです。ちなみに、縮尺補正は、Y座標値によって決まってきますから、ジオイド高(標高+楕円体高)には直接かんけいありません。

ここで距離の補正計算について述べさせていただくと、気温、気圧、標高、Y座標値、さらに細かく言えば、湿度なども関係してきますが、影響の大きい順番から言えば、縮尺補正(Y座標値)、気温、標高、気圧、といったものになります。

これらを全く無視して観測する人は残念ながら沢山います。トータルステーションの整置に2ミリの誤差が発生する人には何ら関係のない誤差かも知れません。私も2ミリの誤差はあり得る誤差と考えています。

しかし、誤差は、なるべく地位沿い方がよいので、気温、気圧、の入力や縮尺補正、投影補正、平均ジオイド高の入力はしています。

真夏に観測して、気温12度などもってのほかです。10度までの違いは、影響は小さいのですが、20度の違いは必ず影響があります。長距離観測の場合ですが。観測するときに影響が無いということを考えて観測していればよいのですが、そこまで頭が回りませんので、気温、気圧は入力しています。

縮尺係数や平均ジオイド高はせっかくクリック1つで入りますから、わざわざ入力を省略するといのもいかがな物かと思います。

調査士の測量にミリの精度は必要無いのかも知れませんが、それが地積の1uの単位にひびいてくることもあります。それによって地積が登記簿と同じになるか増えるか減るかのことになりますので、私は神経質に入力しています。強制はしませんが、1筆地測量においてさえこれらの全てを入力した福永氏の計算書が書籍に載っています。

地球の半径がX座標やY座標に何の関係があるのか?
方位磁石で測った北と真北と座標北が違うのは何故か?
縮尺係数と標高と気温、気圧を何故入力するのか?

さて、ややこしいのは、14条地図はこの高さまで加味されているということにされてしまったことです。

H座標は距離にも影響がありますから、無視することはできません。どうして街区基準点にH座標があるのかというと距離にも影響があるからです。X座標、Y座標に影響があります。

GPS測量では、楕円体高と標高の入力無しには進めません。それにジオイドファイル無しには計算ができません。

なんだGPSだけの話かというとそうではなく、基準点測量にも使用するようになっていますから、持っていなければなりません。絶対に影響が無いとは言い切れないですし、トラバース測量には標準で使用するようにソフトが出来ていますから、原則必要だと考えてまちがいありません。

まだ持っていない人は、国土地理院のページのどこかにダウンロードするところがあります。私は2qメッシュの古いものを使用していますが、最新のものは、日本地図センター、少し古いものは国土地理院の無料のものがありますから、それを使ったらよいと思います。

世界測地系=ジオイド高、ですから是非使用しましょう。特に長野県などの標高の高い地域では、現地水平距離(測ったそのままの距離)で座標値を計算していたら、長く測れてしまいます。面積が多くなってしまいますのでご注意下さい。

posted by 益田敏夫 at 20:12| 観測について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

視力の低下

最近どうもピントがぼやけて見える。とか、目やにが多くなった、目が薄くなった、夜間の自動車の運転がつらくなった。

という人は、次のことに注意しましょう。これらは、私にすべて当てはまっていました。

でも私の祖母は、99歳にしてメガネ無しで新聞を読んでいましたから、原因は、歳のせいばかりではないようです。

原因その1

下まぶたから逆まつげが生えている。私の逆まつげは、1週間であっという間にのびていることがあります。ほとんどそれが原因なんですが、眼科に行って見てもらうこともありませんので、凹面境の鏡を使って自分で毛抜きで抜いています。

しかし、それでも目に見えない細さの逆まつげが残っています。逆まつげの先に目やにのもとのまだやわらかい物がくっついていたりしますから、おおかたこのあたりだろう。と思って毛抜きで引っ張ると「抜けた。」という感触があります。これは、まさに三脚に下げ振り用の金具があるために、中心がぼやけて見えないのと同じことなんです。

そうすると、ピントも合うし、ハッキリ・クッキリ見えるようになります。目やにの固まる前のものが目にくっついている時は、綿棒を水に浸しておいてから、それにくっつければ痛くもなく採れます。

元々逆まつげのために目やにが多くなっていたのかな?という感じです。よく目が見える人が近くにいれば、「あかんべー」した状態で逆まつげが生えていないか見てもらいましょう。私は1pぐらいの長いものが時々見つかります。

原因その2

パソコンに1日中向かっている人は、パソコンのモニター画面の明るさ(ブライトネス)を最小にしましょう。これにより、いわゆる「夜盲症」「鳥目」の症状はかなりよくなります。昔から明るいところで本を読みましょう。とか逆になりますが、網膜が閉じたままで開かないから暗いと見えなくなるんだと思いました。

昨日からどうも調子が悪いので逆まつげがないかよくよく調べてみたら目に見えない1p級のものを2本抜きました。その後は快調です。人間の体は不思議なもので、ピントが合わないまま、物を見るくせがつくと、脳の中でそれでよいという指令が出て、ますます見えなくなります。

私は斜視ですが、2年間どうにも出来なかったままでほったらかしていたら、視力が1.5あったのが0.●まで下がってしまい、自動車運転免許の更新すら危うかったことがありました。

もし、心当たりのある人は逆まつげが無いか確かめてみましょう。

posted by 益田敏夫 at 17:52| ちょと一服 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

GPSのあらましと電波の通り道

新・GPS測量の基礎知識(日本測量協会発行)のP.47の下から、13行目に虫眼鏡で見なければ気が付かないような記述があります。

「GPS受信機(電源の入り切りに関係なくつまり電源がオフであっても、)の回路を破損することがある。」一応100メートル以内ということになっていますが、理由については曖昧で、受信機の構造と、周波数との偶然の不幸な適合があったときにのみおこることで、構造の違う別の型式、メーカーの受信機では全く障害がないという特徴がある。

と記載されていますが、観測結果が悪い場合、後日再測すれば済みますが、回路が壊れてしまっては、GPS受信機を修理に出すしかありません。

修理代が安ければいいのですが、新品を買うぐらい費用がかかるのであれば、おいそれとは使用できません。

どこに強力な電波や電磁波が存在しているのかまったくわかりませんから。実際私のシチズンの腕時計であるである電波時計は壊れて今日付は1月13日で時間は、やはり2時間半ずれています。電波時計だけの問題ではなく、回路が壊れるそうですから、受信したデータ自体信用して良いのやら解りません。下手をしたら、解析自体ができなくなります。1000円乗り放題が得した気分になるのかも知れませんが、1000万円損をしたということになりかねません。

もし2時間半ズレでログファイルが記録されればスタティク観測自体が成立しないことになります。RTKはよく分かりませんが、スタティク観測が前提で話しをしています。長基線スタティク観測による電子基準点による観測がなにより一番信頼性がありますから。

作業規程では仮想基準点方式のRTKも認められているようですが、長基線スタティク観測こそが基本ですから、この根底を揺るがしかねない高速道路のETCレーンはよく注意しておかなければなりません。1000円得をしたと思っていたら、1000万円損をしたというばかげた事になる可能性があります。

アルミホイールなどケース自体が、アルミ製であったとしても、確実に強力な電波を跳ね返す保証はありません。

自分で検証してみるしか無いと思います。新設したGPS基準点を閉合トラバースではなくて、結合トラバースを行い新点を作り、検証してみないことには何ともいえません。

できれば、以前GPS観測した既知点に設置して、誤差が3p未満であれば、壊れていないと思われます。3pというのは解っている人には解ると思います。この方法による自己検証しかありません。もし大きく違っていたら、そのGPS自体を諦めなければなりません。諦めるというのは、今後使用できないということです。

本の説明によれば、何でもスーパーヘテロダイン(真空管の時代からこの方式です。)なる受信方式が広く採用されていて、受信機のフィルター性能に限界が有るために強い電波はどうしても、漏れ込んで障害を起こすようです。

特に外国製の受信機は、日本との周波数が重なるため障害を受けやすいそうです。(一部本文がおかしいため、変更しました。)

困ったものですね。ETCレーンを通過すると壊れます。とかメーカーから通知があればよいのですが、今のところそのような通知はありません。特に倒産したメーカーからは通知は無いと思います。ETC自体が最近のものですし、各メーカーも実証や実験はしていない可能性があります。

とにかくこの不況下で、GPSを買い換えなければならないといった事がもしあるとすれば大変な問題です。各メーカーも早急に問題の所在を明らかにして、対応していただきたいと強く要望するしだいであります。日本ソリュージョン社製の受信機は、トリンブル社製の受信機にシールを貼り替えただけのもののようですね。日本のほとんどの電子基準点のアンテナはトリンブル(米国製)社製の受信機です。解析ソフトはベルニーズ(スイス製)です。電子基準点の近くにETCレーンが無いか調査すべきでしょうね。しかし、最新の機種の調査しかされない可能性が大きいです。古い機種については保証期間が過ぎているとか、そんな場合、是非自己検証をして下さい。

困りましたね。せっかく高価な測量機器を購入しても高速道路を走れるかどうかわからないとは。

各メーカーの素早い対応に期待したいところですね。よろしくお願いいたします。


posted by 益田敏夫 at 23:20| GPSの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月24日

GPSの運搬方法について

GPSへの電波障害の可能性について、「新・やさしいGPS測量」からの引用ですが、「超高圧送電線の下・レーダー・宇宙通信の送信アンテナ・ラジオ・TV放送局・高周波利用の工作機械・携帯電話中継アンテナ」などの近傍100メートル以内などは、観測データに異常がみられるようです。

やっかいなのは、GPSの電源をオフにしていても壊れてしまう場合があるそうです。

先日、高速道路のETCを通過したときに、腕時計の電波時計が壊れました。1月1日木曜日を表示して、なおかつ2時間30分狂った時間を表示し続けました。そのままなんです。この腕時計は捨てました。回路が壊れた可能性が大きいです。ETCは、かなり強力な電波か電磁波が出ているようです。

問題は、GPSの電源をオフにしていてもGPS本体が壊れてしまう場合があるということです。「新GPS測量の基礎知識P.47の下から12行目」、と「新・やさしいGPS測量P.283のうえから4行目」電源のオン・オフにかかわらず、回路を破損することがあります。場合によっては、GPSアンテナをアルミホイールに包んで保護するなか、なおかつアンテナを金属ケースに入れて運搬する必要があるものと思われます。という記述があります。アンテナと書かれていましたが、本体の回路がこわれるので、本体も保護すべきです。その時は、幸い、街区基準点を使用するためGPSは乗せていませんでしたが、もし乗せていたら、点検や修理にいくらかかったか解りません。その費用は、ちょっとわかりません。GPSには、当然電波時計がついていますし、ログファイルはその通りに記録されます。そして、データ自体もおかしな事になっている可能性が非常に高いと思われます。

もし過去にそうしたことがあって、なおかつ、観測データがおかしい場合は、壊れた可能性が高いと思います。ETCレーンを通ったことがあるか無いか、よく把握しておきましょう。回路が破損しているかしていないか、点検してから使用しましょう。

過去にETCに近づいていない場合はラッキーですから今後は高速道路でのGPSの運搬はやめておきましょう。



タグ:測量 GPS
posted by 益田敏夫 at 18:07| GPSの基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月22日

CADから座標値を登録

CADから座標値を登録するには「測量」「座値登録」ということができます。

交点計算をしてから座標の登録を行うのが普通なんですが、私はよくこの方法を使います。

確かにCADから面積を計算したり、交点計算をした場合、少しおかしいことになる場合がありますが、面積はピッタリといくこともあります。

何故でしょうか?

それは設定がおかしいからです。現在福井コンピータでは。数字の丸めをCADと本来のものとを別個にしていますが、同じ設定にすればおなじになります。

以前は真数を使っていましたが、今は小数点以下3桁の四捨五入にしています。つまり

登録座標の丸め・・・真数
計算座標の丸め・・・真数
その他の座標・・・・3桁

としていていくら拡大しても、1o未満は同一直線上にあるように表示されていましたが、この「真数」を3桁に変更したら、同一直線上にない表示になってしまいました。

このように元に戻せばば、日本測地系から、世界測地系に変換したときに、小数点以下がフル桁になりうまくいきます。

どうやら、3桁に変換した後また変換したために、うまくいかなくなったようです。この場合、座標値は、フル桁表示されますから、小数点以下は000ということはありません。

使いこなそうとすれば、最初から、

登録座標の丸め・・・真数
計算座標の丸め・・・真数
その他の座標・・・・3桁

でやっていけばうまくいくと思います。何故私が設定を変えたかというと、自分の作った、フリーフォーマットの桁数を4桁で四捨五入で作ってしまい、ツールの補助機能で合わなくなって、「真数」を「3桁」に後で修正したためと思われます。

1o未満については、同一直線上にあると表示させたいんですが、「前回の新規現場まではうまくいっていました。が現在の現場では、うまくいっていません。」話をもとに戻しますが、

画面上、直線上1ミリの違いもないのに拡大した場合、直線上にこないからです。ツールの補助機能で3点垂直ですれば、垂線長は0oなのに画面上少し離れているように表示されます。

これをチェックした場合、0oなんですね。

CADの条件設定と、CADでない条件設定は別このものとしてとり扱われていますが、同じ設定にしましょう。ややこしいのは、その都度設定していないと、デホルトでは同じになっていないところです。

どうして今まで真数を使っていたかというと0oはいくら拡大しても離れて表示されていませんでしたが、フリーフォーマットでの設定は真数というものがありません。したがって、おかしな数字になっていないかチェックするんですが、ピッタリ同じに表示させたかったのでいろいろ変更させました。

これは補助機能では、同じ座標値にも係わらず、チェックしたときに、点間距離と、方向角が少し違って表示されますが、実質角度と距離によって表示される永続性のない境界票には別段変わりはありません。

念のためツールの補助機能でチェックしたときに数字が違ってくるだけなんです。

ですから条件設定はCADとメニューの条件設定は合わせておきましょう。どうも違う設定ができてしまうようになっているようですからね。

合わせておけば、同じ数字になりますよ。どうしてこんな変更をしたのかよく解りませんが、最終的に作った図面の数字のチェックでは同一になりますから、安心して夜もよく眠れると思います。

ややこしい話になりましたがソフトは使い方次第で、なんとかなるということを伝えたかったと言うことです。

もしこのようにならなかったら、福井コンピュータの電話サポートに登録している人は、聞いて下さいね。

私は福井コンピュータの電話サポートから脱退していますから、正確にお伝え出来ませんので悪しからずご了承ください。



タグ:測量
posted by 益田敏夫 at 00:04| 測量ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月16日

円形気泡管の誤差

円形気泡管の誤差は大したことはない、購入してから1度も調整していない、年に1度は調整している、数日前あるいは、前日に調整している。

これのどれかにたいがい当てはまる人がほとんどだと思いますが、当日調べる方法があります。

観測する直前に調整するが正解です。
まずこちらをご覧下さい。(画像をクリックすれば拡大表示されます。)
無題30.jpg

少し見えにくいのですが、左がポール中心で右が気泡管中心です。
このようになっていればよいのですが、普通は下の図のようになっています。

無題31.jpg

ポールの直径が9oですから、普通に5oぐらいずれていますよね。これは私が前日に観測したときに、Aになるように調整した翌日には、このようになっています。これは、この気泡管がプラスチック製であり、摩耗したことが原因と思われます。以前は、毎日調整することなくいい線いっていましたが、付けたりはずしたりしているうちにおかしくなりました 。一端くっつけた気泡管をさわるなと思っていても、他人が付けたり外したりしてしまいます。

観測する直前に求心望遠鏡の下にピンポールをセットして確認する人が何人いるでしょうか?

一人もいないはずです。毎日5oぐらい狂っています。みなさんも確認してみましょう。これをまず調整してから測量を開始します。注意点は調整しすぎて調整ネジが外れてしまうことがあります。私の円形気泡管はミラーより60p上に取り付けています。もしミラーと気泡管が一体のものであったなら確実に5oは狂っていることになります。ライカ社製のこの円形気泡管は1つ1万5千円です。とても高価です。実は360度プリズム用のものを使い回しています。360度プリズムは使っていません。

この作業を1日1回ならまだしも、1時間に1回してもよいぐらいです。

トータルステーションの器械点が変わる都度のセルフキャリブレーション自体がとても大変なのに、相対するピンポールにもほとんどそれと同じ作業が必要であるといった現実には辟易(へきえき)の感があります。いやになるぐらいです。

もしやってみようと思う人は前日ではなく、観測の直前に、円形気泡管の調整や確認を求心望遠鏡でおこなってみましょう。私が毎日違っていることを確認していますから、何らの調整無しでも、狂っていないという人はいないと思いますが。
タグ:測量
posted by 益田敏夫 at 22:24| 誤差について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする