なぜ用地測量は0.5対回なのか、1対回でも2対回でも出来るのに?


これが本日の成果です。
これが前提となっていわゆる用地測量、境界点測量をすることになります。立会の結果同意が得られれば、確定測量をすることになります。
どうして作業規程の確定測量が0.5対回なのでしょうか?
しょせんピンポールは円形気泡管で合わせるし、なによりピンポールが立たない場所はオフセット観測しなければなりません。
ピンポールが立つ場所でもこのオフセット観測が基本ですから、角度はピンポールの石突きに合わせ、距離は垂直に上に上げてプリズムに合わせます。これが基本です。
ただし、自動視準は、ATRをオフにして観測することもあります。ATRがオンになっていたらどうしてもプリズム中心で側角してしまうからです。わかりにくいとは思いますが、ライカ社のプリズムはトータルステーションに正対させなくても、中心が変わることはありません。
ですから、辛うじて中心が見えれば、何の問題もなく観測ができます。
正対とは言いますが、人間の感覚では、分からないぐらいの所があります。
これは私がトータルステーションを購入して約1年間練習して、なおかつ、実務でも通用するにはどうしたらよいか、試行錯誤して自分なりのパターンを摸索した結果のことです。
ピンポールで基準点測量は出来ないことはないですが、1素子を使用するのが基本です。ピンポールで基準点測量はすべきではありません。3つ理由があります。
1.円形気泡管では、垂直に立たない。
2.ピンポールの向きを変えれば気泡が動く。(それを正しくすれば、距離に影響がある。)
3.目に付きにくいので交通事故に合いやすい。
作業規程では、前述のオフセット観測が入り込む可能性があるから0.5対回としていると考えられます。
1対回観測できるのであれば1対回観測したほうが、水平角の誤差はなくなりますから。
このオフセット観測ですが、プリズムをピンポールから外して、アタッチメントなどを付けて観測する場合があります。
その場合ライカの−17ミリのプリズム常数は+20ミリになりますのでご注意下さい。ライカのGPR111はピンポールとして石突きだけくっつけていた場合のミラー高ま0.135です。これを外して使用する場合、アタッチメントはありません。
ミラーの後ろにくっついているゴムのキャップを外せば先のとがったものが現れますから、それを測点にくっつけて観測する事になります。
後視点を取り付けて、正、正、正、正、反、反、反、反という観測はしません。自動視準では、観測開始の時点で、セルフキャリブレイションをしっかりやっていれば、1測点について1正、反観測をしても問題はありません。
全点ピンポールで観測できる場合は、1対回観測をしましょう。間にオフセット観測が入る場合は、1測点について正、反観測をしていますから、これも問題はないと思います。ある測点だけをATRをオフにして観測するには、このやり方しかできません。
ここに1測点1対回観測の利点があるのです。自動視準ではない人は私にはよくわかりませんので保証はできません。観測手簿なしでも、反の時に1点ぬかしたとかいったことはなくなります。
360度プリズムを使用すれば2については、影響はありませんが、1つ13万円以上しますから、1素子についても、1つ15万円以上します。そう考えたら、1素子を購入すべきですね。
旧調査測量実施要領の第69条によれば「
多角測量は、4級以上の基準点を既知点とする単路線方式を原則とするが、やむを得ない事情があるときは、辺長100m以内、多角点2点以内の開放多角方式、又は辺長200m以内、多角点10点以内の同一既知点に閉合する単位多角方式より行うことができる。」とされています。
閉合トラバースを延々とやっても良いというわけではありません。開放トラバースも100mが限界です。ということはおおむね、半径100mが限界ということになります。
それ以上は、結合トラバースということです。私のΣSは187.569メートルですからこの範囲に入っています。これは、観測の前にこれに入るであろうと予測して観測したものです。少しぐらいはオーハーバーしても影響はないのでしょうが、延々と1000メートルとか2000メートルとか閉合トラバースはやるものではありません。
オープントラバースにしても100メートルまでです。このような
制限があるということを知っておいて下さいね。何でも有りというわけではありませんから。単路線の結合トラバースにしても、3級基準点でのΣSは1000メートル以下、4級基準点でのΣSは500メートル以下、です。